気分が重くなります
身体の不調事項
うつ病の症状には、身体的な症状と心理的な症状があり、どちらも症状が進むにつれて重くなります。身体的な症状には、身体がだるい、重い、朝起きられない、食欲がない、夜眠れない、頭痛がするなどの症状が現れます。心理的な症状としては、気持ちが落ち込み、何をしても楽しくない、肩や首のコリがひどくなる、動くのが億劫になり横になることが多くなるなどの症状がみられます。笑ったり、笑顔になったりすることが極端に減り、生気のない状態で会話も減ってきます。原因は、ドーパミンやセロトニンなど脳内の神経伝達物質が減少したために、身体や心のはたらきがうまくいかなくなったものと考えられています。症状初期の段階で対策を取れば症状が軽くなりますが、自分は病気ではない、まだまだがんばれると思って仕事や家事をこなしていると、症状が悪化するので要注意です。うつ病の症状で注意が必要なのは、睡眠不足と食欲不振です。これらが続くと日常生活に支障が出てきます。早めに休養を取ることが大切です。
休養や趣味の時間を
うつ病の症状は、適切な対応をしないと悪化していきます。うつ病は性格的に真面目な人がなりやすく、完璧をめざして自分や周囲の人に高いレベルでの成果を求める傾向があります。神経が常にピンと張った状態なので、身体が限界に達すると、張り詰めた神経が切れ、一気にうつ病の症状が現れます。このような性格の人は、仕事や家事に一生懸命になってしまいがちなので、家族や同僚など周りの人が声掛けをする、休養させる、趣味などで気分転換させるなど、体と心を休ませる方向に持っていくことが必要です。うつ病の症状を放っておくと重症化するので、治すのにそれだけ時間がかかります。重くなると感情のコントロールがきかなくなり、ちょっとしたことで涙が止まらなくなったり、1日中泣いていたりします。本人にとっては非常につらいので、この状況から脱したい一心で自殺願望を持つこともあります。重くなったら休養や気分転換では改善しづらいので、心療内科への受診をおすすめします。心療内科では綿密なカウンセリングを行い、薬物治療でつらさを緩和します。